MOS対策講座の5万円は高いと思います。

ずばり言います。5万円は高いです。

マイクロソフトオフィスの取得を考えています。とりあえずワードから…と思いましたが、授業料が5万円(正確には52,500円)と知り、ためらいを覚えます。

パソコンの詳しい人に聞いたら、「ワードに5万円も払うのは高すぎる」とのこと。そうなんでしょうか?

長い目で見たら安いし、5万円の元も充分取れると思います。

確かに5万円は大金です。財布から1万円札を5枚出してみれば、ワードを使いこなすことにそれだけの価値があるのか悩むのは当然でしょう。

しかし長い目で見れば、5万円を払う価値は確実にあります。

Wordを使ったことがある人なら、そのときの自分を思い出して下さい。

もしかすると、あなたは文の位置を合わせるために、スペースキーやEnterキーを連打しているかも知れません。自分の欲しい表がなかなか作れず、一生懸命「鉛筆のカーソル」を動かしているかも知れません。また写真を入れても、それが思うよう動いてくれず、イライラしているかも知れません。

もし手元にあるなら、あなたが作った書類をもう一度よく見てください。

あなた自身、満足出来る仕上がりですか?

それはパソコンの電源を入れる前に、あなたが頭に描いていたものですか?

仕方なく妥協して出来上がったものではありませんか?

Wordの機能を、きちんと学ばなければ、あなたの作る書類はいつまでもそのレベルです。あなたが書類を作る時間も一向に短縮されません。いつまで経っても数十分を要します。

文章を考え、入力に30分要し、見た目良く整えるために要する時間がさらに30分。

これがWordの機能をちゃんとマスターすれば、20分程度で終わります。

計算がおかしい?30分ではないのか?

いいえ、まず30分を切ります。

文章を考え、入力に30分、文章の体裁を整える30分要する人がいました。この人が、Wordを覚えれば、同じ書類を作成するのに20分程度しかかりません。

入力の早さは変わりません。変わるのは「考え方」です。

書類を作成する際、私たちは最初に何を書くか考え、次にどのようなデザイン、レイアウトにするかを考えます。ここで「Wordを知らない人」はとりあえず文字を大きくしてみたり、色を変えてみたり、中央に寄せてみたり、元に戻してみたり、とさまざまな実験を試みます。そこで偶然気に入ったものが出来ればそれを採用する、といった手順を繰り返すわけです。それも事あるごとに。

しかし、Wordの機能を一通り知っている人はそのような試行錯誤も実験も行いません。

「ここはあの機能を用いて、ここはあれを使って…」最初に頭の中で完成像を描きます。

自分の頭の中にWordの機能という「引き出し」が多数用意されており、そこからさまざまな道具を呼び出して、大まかな完成予想を描いてしまうのです。

段取りを組んでから始める仕事と、行き当たりばったりで始める仕事。どちらが早く効率が良いかは言うまでもありません。

さらに、そうした作業を繰り返していくことで、その人の組み立てるレイアウト、デザインはより洗練されたものにになっていきます。

そうした作業が、ものの5分で出来ると考えてみて下さい。一年で何分間の節約が出来るでしょう。それをお金に換算したら、幾らになりますか?

もちろん私たちは、一生涯(老後まで)パソコンと付き合っていくという前提での話です。

これはExcelでも同じ事です。Excelが便利そうなことは分かっていても、使い方が良く分からず、結局電卓で集計している方が大勢います。一度印刷し、ペンで一カ所一カ所チェックしている人も沢山います。Excelの機能を使いこなせば、30分の仕事が数分で終わる。しかし、彼らはExcelを覚えようとはしません。彼らは言います。

「忙しいから。」

「時間が無いから。」

考えてみれば、おかしな話です。Excelを覚える時間がないと言いつつ、Excelなら5分で出来ることを数十分かけて処理しているのです。手作業で。しかも毎日毎日。その時間を

学習にあてることはしません。それが自分のレベルアップ、しいては業務の効率化に繋がるのに。

「時間がない」のではなく「面倒だから」です。もっと正確に言うのなら「(いまさら)新しいことを覚えること」に抵抗を感じているからです。

パソコンの詳しい人が「ワードに5万円も払うのは高すぎる」とのことですが、おそらくその人は独学でパソコンを学ばれたのでしょう。ワードも独学で学ばれたかも知れません。

今度その人に会ったら聞いてみて下さい。

「それくらい詳しくなるのに、どれくらいの時間を要しましたか?」

その人も明確には答えられません。それだけ膨大な量な時間を費やしているからです。そして今度はこう聞いてみて下さい。

「あなたが今仕事に役立てているそのパソコンの知識。その全てをお金に換算したらいくらになりますか?」

「自分の子供に、今のパソコンの知識をそっくりそのまま伝えられる薬があるとします。この薬は使えば、お子さんはあなたが何度も試行錯誤したことを繰り返さなくとも良いのです。さて、幾らまでなら出せますか?」

過ぎ去った時間はお金で買い戻すことは出来ません。しかし、将来の時間はお金で買うことも出来るのです。

回答者:森下(森下のぺーじ